バイリンガル育児を楽しもう!

時期はいつが最適?

子供が、もし留学するとしたら一体いつが最適なのでしょう?

まず、「子供をバイリンガルに育てる方法」という本の中には、「母国語の形成期というものがあって、それは10~12歳の期間らしい」ということが書かれているそうです。

そうすると、その時期に留学等をさせるのが一番よさそうなのですが、実際問題としてどうなのでしょう?

私も小学校に子供が入学するまでは、その時期が一番いいのかなと思った時期もあったのですが、小学校に入学してみると、はっきり言って英語どころではないというか、学校自体が、英語ができても何も評価してくれない社会なんです。しかも小学校の高学年ともなると、子供達が生徒会とか、クラブ活動とかの中心になっていて、学校を長期で欠席するといることがとても難しくなってくるようなのです(子供が行きたがらない)。

実際に、去年の夏休み、私のオーストラリア人の友人が小4~小6を対象にした短期留学を企画して、興味のある子がいないか探して欲しいと頼まれたので、英語教育に関心のありそうな父兄数人に声を掛けてみたのですが、みなさん、サッカーの試合があったりしてそれ所ではないとのことで、たったの1~2週間でも海外に行くのは無理との返事だったんです。

また、この小学校の高学年という時期、特に、女の子は、何か目立つことがあったりすると陰湿ないじめとかの対象にもなります。付け加えて、私立中学の受験を考えている場合などは、まさしく英語は何の評価の対象にもなりません(帰国子女枠のある学校は別ですが)から、その時期に海外に実際に行くだけの価値があるのか、という問題にぶつかります。

特に、娘の小学校は、1学年1クラスという小さな学校なので、1年から6年生までクラスの生徒が殆ど変わりません。ですから、一度いじめの対象とかになったりするととても辛いものがあります。

また、学校の勉強に関しても、いくら日本で英語を勉強してきたと言っても、果たして、アメリカのG5やG6にいきなり編入してついていけるかという問題もあると思うのです。付け加えて、その間、日本の学校での勉強も遅れることになります。

私はそのことも考えて、小2だったら、日本の勉強もたいしたことないし、アメリカの学校で習う内容も、さほど難しいものでもないということで、この小2という時期を選びました。

あと、小学生の父兄の話をいろいろと聞くと、低学年のうちは、まだ幼いので、陰湿ないじめにつながるということはなさそうというか、高学年になってからの陰湿ないじめと比べたら大したいじめではないというお話だったので、そのことも、この小2という時期を選ぶ大きな要素にもなりました。

もちろん、状況が変われば小学校の高学年でもう一度行くこともあるかもしれませんが、今の所、その予定はありません。もし、次にアメリカに長期で行くことがあるとしたら、大学の時期だと思います。(その間に、長期休暇中に1ヶ月弱という機会はあるかもしれませんが?)

ということで、海外に子供が行くと言っても、いろいろなことを考えないといけないので、単に言語習得に有利という理由だけで、時期は選べないようにも思うのです。

もちろん、その時期に行ってもなんの支障もないようであれば、それが一番の理想だと思うのですが、、、。

ということで、今はそんな風に思っています。

次に、中学と高校の時期を選ばなかった理由ですが、この時期は、もし、日本高校入試や日本の大学入試を考えている場合(アメリカの高校→アメリカの大学の場合は別)、アメリカに行っている間日本での勉強がどうしても遅れてしまうので、その時期に行くのであれば、一年余分に学校生活を送るくらいでないと、志望校に入学するのは難しいという話を聞いたことがあるからです。

それと、1年以内とかいう短期の場合は、やはり勉強についていくのは難しいかもしれないということもあります。

あと、小1以下の場合を選ばなかった理由は、小1では学校生活に慣れるのに精一杯(特に娘の場合は、同じ幼稚園から同じ小学校へ行った子が他に一人もいなかったので)だったということと、やはりある程度の読み書きを学校でやってくれる年齢ということで、小2という時期になりました。

それと、娘の場合は、たったの2ヶ月半という短期でしたので、留学というほどのものでもありませんでしたので、その点も付け加えておきます。

なお、この記事に関するレスは、以下のページでご覧になれます。

http://plaza.rakuten.co.jp/pinky59/diaryold/20030507/

特に、興味深かったのは、公文で先取り学習をして、中学の3年間を留学に当てるというお子さんの例でした。

また、一度も海外に留学していなくても、すごい英語力をお持ちの方を知っているという投稿もあり、留学だけが語学習得の手段ではないと改めて思いました。それと、語学を目的にするより、手段としたほうが伸びる(英語を学ぶのではなく、音楽とかほかの事を学ぶことが目的であるほうがいいということでした。

いろいろとご意見をお寄せくださった皆様、とても参考になりました。
どうもありがとうございました。


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